パスポートを二つ持つメリットって何？と親戚に聞かれた。
他の記事でも書いているが息子はノルウェーと日本のハーフであるため20歳までは二重国籍。どちらの国のパスポートも持つことができる。（日本の法律では20歳になったら国籍選択しなければならないことになっている）
実際のところ、二つなくても日本に住んでいる今は困ることはないのだが、私たちが今、息子のノルウェーの初回パスポートを作ることに労力を費やしているのにはいくつかの理由がある。
一つはパスポート取得とともに、ノルウェーの社会保険番号も同時に取得できるからである。
ノルウェーには社会保険番号と呼ばれる日本でいうマイナンバーと同じようなものが、国民一人一人に必ず付与されており、それがなければノルウェーでの生活に支障が出るとても重要な番号になっている。
それについてはこちらの投稿もご参照ください💁
外国で生まれてノルウェーでの出生登録をしていないノルウェー人のハーフは、初めてのパスポート取得とともにこの社会保険番号が付与されることになっており、将来ノルウェーに留学したり、移住したりしたいときに、すでにこの番号を取得していると色々な手続きをスムーズに進めることができる。
また、将来息子がヨーロッパを旅行したいと思った時に、日本のパスポートだとビザなしでは観光ビザで3ヶ月までしか滞在できないのだが、ノルウェーのパスポートを持つと、ノルウェーだけではなく、周辺のヨーロッパの国々にも、日数の縛りなく滞在できるようになるという利点もある。
例えば高校を卒業した後にヨーロッパを巡る半年のバックパッカー旅行も可能になるということ。
私は旅行が大好きで、今はそんなに行けていないけど大学生の時にバイト代を貯めては、海外旅行に出掛けていた。その時は授業もあったし、お金もそんなになかったから短期の旅行をちょこちょこしか行けなかったが、時間と資金があればもっと長期的にいろいろな国に行きたかったなあと思うこともある。
個人的には若い時に色々な国の様子を見て、世界の広さを知ってほしいし、色々な国の人と出会って刺激を受けると後々の人生にもいい影響を与えることもあると。（もちろん強制はしないけど）
つまり息子がそうしたいと思った時に、ヨーロッパのパスポートが役に立つ可能性があるということだ。
これから先、移住とか留学とか長期旅行とか息子に関係してくることかどうか、関心があるかどうかはわからないけど、初回のパスポート申請だけが書類も煩雑で時間もかかるため、一度早い段階に初回パスポートの手続きだけやっておけば更新は容易にできるため、我々は初めて息子がノルウェーに行く今のタイミングで申請しようと考えたのである。
もう一つのメリットはやはり出入国審査の時に時間が短縮できるということ。外国人だと、イミグレの審査もそれなりに時間がかかるが、自国のパスポートだと機械に通すだけで終わる。だから日本を出国する時は日本の、ノルウェーに入国する時はノルウェーのパスポートを使うのが一番効率が良いのである。
そして、あとは自分の息子だからノルウェーのパスポートを持たせたいという夫の気持ちを尊重するために、というのもあてはまるかもしれない。もし自分が逆の立場なら、もちろん息子に日本のパスポートを持っておいてほしいなと思うだろうし。
以上のことから私たちは息子のノルウェー発行パスポートの手続きに奔走しているのです🏃♀️🏃
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